○教師教育 担当:小川(富山大)・柴田(名古屋大)・井上(上教大)
 参加者・・・9名

・上越教育大学における情報教育について、学部生及び大学院生に対する教育として開設されている関連科目、カリキュラムの説明
・体系的な教育を行うための科目が用意されている。特に、学部生に対する授業では、クラス間に差が生じないように教材ビデオを作成した。体系的な教育のためには、大学の教員の話し合いで、棲み分けが必要である。

<新しい教師像とは何か>
・考えをまとめる方法として、発想法、特にマインドマップについて小川先生より講話
・マインドマップの実際(演習)
 情報教育に必要な教師の力とは何か?
 それぞれが必要だと思っている教師の力量をリストアップして発表、その後、どんな力量が必要なのかについての討議が行われた。

・小川先生より「教師の職能に関する上越案」について、大項目、中項目、具体的な行動目標として、どのような内容が含まれているのか紹介がなされた。

・現場の教師にとって、情報教育とはコンピュータというイメージがあり、ほとんどの教師が情報教育=コンピュータという捉え方をしている。したがって、情報教育とは何か?に対する正しい理解が必要である。
・いかにそれを徹底させるか?という問題がある。
その方策として、「情報教育の手引き」が近々、文部科学省から出てくる。
大学教官による講演会等の実施(布教活動)のようなものを行っている。

・そのような知識理解を深める方法、実践力を養う方法としての研修の在り方はどうなのか。自治体(都道府県市の教育センター)で行われている国語科研修の実態調査の結果、分かったことは、国語科の研修内容は、全国的に見て、講義が中心であること、演習は2割程度しか行われていない。参加型研修における効果について、チェックリストを用いて事前事後調査した結果、42項目中39項目で望ましい方向に数値が変化した。研修に参加した教師の自己評価による改善が認められた。という事例報告が鎌田より行われた。

・柴田先生より、教師に必要な力量について4つの視点から説明がなされた。
1 授業レベルでは、カリキュラム開発、実践、評価、子どもを看取る力(これが一番むずかしい)
2 個人レベルでは、自分自身の情報活用の実践力、情報技術、情報学に関する素養
3 教養・職業人としてのレベルでは、交渉力、コミュニケーション力、行動力、信念
4 情報教育をめざす教師としての自己実現のレベルでは、情報教育への熱意、情報教育  の目標、カリキュラムに対する正しい理解