○地域(県)の情報化 担当:横瀬(横瀬オーディオ) 記録 清水 雅之
【発表】
1. 情報化による教育立国プロジェクトの概要
 〜バーチャルエージェンシー「教育情報化プロジェクト」を踏まえて〜

2.新しいテクノロジーの導入と「普及」のためのポイント
 平成12年3月文部省生涯学習局学習情報課課長岡本氏の講演から

3. 取り組み事例紹介・意見交換
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バーチャルエージェンシー「教育情報化プロジェクト」

・ バーチャルエージェンシー「教育情報化プロジェクト」にある「慣れ親しみ、何の抵抗もなく自由に使いこなせるようにする」の文言が曖昧で、子どもの発達段階から考えると問題があるような気がする。今のような、無理矢理やらさせているような使い方ではコンピュータ嫌いができるような気がする。「させられる」ような利用では、目標に反するのではないか。まあ、アレルギーを無くすということなのだろうが・・・。(仲村)

・ 目的意識がないのに授業にコンピュータを導入することで、使わされているような気になる。
・ コンピュータを使った授業が目新しかったり、楽しかったりするのではないか?(水谷)

・ 今の子どもたちは、生まれながらにしてコンピュータがある。諸外国には、タイピングの学習があると思うが、日本ではローマ字などを学んでからなので、それなりの学習方法やインターフェースの改善があっていい。年輩の方は、コンピュータを利用した学習でないと、情報教育の学習ではない。どうしてコンピュータを利用しなかったのか?と言われる。(飯吉)

・ 意識改革をしないと情報化は進んでいかないのではないか?教師が変わるというキーワードが欲しい。(仲村)

・ コンテンツ制作に金がかかる。あっても使わない実状がある。それ以外のニーズがたくさんある気がする。現場を知らなくてもできることだ。
・ 学校にネットワークが入っていても使わない教員がいる。企業もこういうことができます&こういうことは、ちょっと先生方のアイデアが必要ですという提案ができるといい。
・ 先生方は授業コンサルティングを受けながら、技量を高めていく必要がある。先生方は、常にアンテナを高くしていく。企業は情報を提供していくことが大切。機械を売ることではない。
・ 教師内だけではなく、企業などが入ってコンサルティングしながら、あるいはブレーンストーミングしながら話をしていくと改善されていく。外部の評価をいれていく。


新しいテクノロジーの導入と「普及」のためのポイント
  平成12年3月文部省生涯学習局学習情報課課長岡本氏の講演から

・ @これまでできなかったことができるようになる。Aこれまでもしてきたことがより楽に、より効率的に完ぺきにできるようになる。と書かれているが・・・これまでできなかったことが、できなくなってしまうこと話がある。また、教育では、効率的・完璧であることを望んでいない。
・ イギリスでは、子どもが使う目的が子どもが分かっているから、コンピュータを使っている子もいれば、使っていない子もいる。
・ 企業でもコンピュータを構っていれば、仕事しているように考えている。もっと違った交渉やその他の力が必要になってくる。
・ 税金を使っているのだから、子どもの力が伸びるように使っていくことが重要。
・ 情報推進委員として働いた。学校が情報化することで便利になる便利になるというが、どうも教育委員会が便利になっている気がする。
・ 形の見えない、サービスやソフトにはお金がかかるということを企業側が見せていく必要がある。これまでは設計費(アイデア)は受注されるものとして、無料にしてきたが、これからは有償にしていく必要がある。
・ 学校側も自分のアイデアに対して、評価されていく時代だと思う。

企業から反省を込めて
・ ニーズは「現場」に 現場の人々が苦しんでいる問題の解決に!
・ 「ママチャリ」のどこが悪い? 情報化の目的は「授業が分かるようになる」ということ
・ 「目的」実現の「道具(手段)」として
・ 「企業」でのコンピュータ・インターネットの活用・普及は「利潤の追求」という目的実現の「道具」であるから。→ハードやソフトが学校現場のニーズにあったものがあったか。
・ ソフト、教室の配置・・・知識を伝達するというスタイルしか情報提供してきていないので、一人一人の学習スタイルを考えたものを提案して欲しい。


学校現場と企業の新しい関係を目指して

・ 出発点はいつも「現場ニーズ」→学校現場のこんなことしたい、あんなことしたいをどんどん発信して欲しい。
・ 企業側は新しいテクノロジーの発信→「どのような授業に活用できますか」(正しい問いの投げかけ)企業