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THE HISTORY ofJCOM #1

「上越コンピュータ利用研究会の時代」


昭和61年度(1986秋)
・11月、日時不明。上越コンピュータ利用研究会研究会発足。上教大学校教育研究センターに南部昌敏助教授と子田八郎講師の呼びかけで上越管内の有志の教員10名くらいが集まり、月例会を設けてコンピュータの教育利用を勉強することとなった。会長は平原栄二春日小学校校長。渡辺正親、長谷川新平、藤田賢一郎、熊木義郎、石野正彦などが参加、その他の参加者はよく覚えていない(情報をお寄せください)。
・1、2、3月とたぶん月例会をやったと思われる。


昭和62年度(1987.4〜1988.3)
・第5回定例会(4/26)ビデオフォーラム「教育とコンピュータ」(東京大学 佐伯 胖の講演ビデオ)。
・第6回定例会(5/30)最新オーサリングシステムについて。ビデオフォーラム「立体感の る平面構成」(上教大附属中臼井)。花子、CANDY2の紹介。
・第7回定例会(6/20)インテリジェントスクールを考える。LOGOを動かす。
・第8回定例会(7/29)立体地図作成プログラムについて(藤田)。データベースを考える。
・第9回定例会(8/27)立体地図作成プログラムの移植(石野)。ソフトウェアライブラリーの提案(石野)。
・第10回定例会(10/28)立体地図作成プログラムの移植2(石野)。一太郎で作るオーサリングプログラム。
・第11回定例会(1/21)講演会「教育用パソコンの標準化−トロンの周辺−」(放送教育大学 菊川 健)。日本語MAYCARDのデータ変換について(石野)
・第12回定例会(1/30)研究紀要編集(石野)。来年度の運営について(石野)。ラップトップパソコンについて。
・第13回定例会(2/13)講演会「ビデオカタログの見方」(放送教育大学 菊川 健)。社会科資料研修会のアシストについて(石野)。
・紀要作成作業(3/3)春日小学校で第1号紀要を印刷製本。

※第1号研究紀要
 ・発刊に寄せて(平原栄二)
 ・教育へのコンピュータ利用の可能性と課題(南部昌敏)
 ・一日も早く教育界にコンピュータ導入を!(森沢 勉)
 ・コンピュータを利用した社会科指導の試み(志村正幸)
 ・糸魚川中学校におけるコンピュータ利用(藤田賢一郎)
 ・教育へのコンピュータ利用について(伊藤祐己)
 ・コンピュータ雑感(桑野重人)
 ・コンピュータを利用した学校時間割作成編成の実際(吉田収作)
 ・SUPER春望クリエィテブ2を利用して(新井一昭)
 ・ソシオメトリックテストのコンピュータ処理(小川和彦)
 ・へき地複式学級におけるコンピュータ利用について(石野正彦)
 ・コンピュータに触れて(品田やよい)
 ・コンピュータを利用して−4年太陽と月−(猪爪茂雄)
 ・パソコンと中学生−その意識の変化−(斉藤孝久)
 ・私とコンピュータ(上野 宏)
 ・ライブラリーにおけるコンピュータ研修(長谷川新平)
 ・とびだす社会科資料(渡辺正親)
 ・インテリジェントスクールを考える(研修記録)
 ・データベースを考える(研修記録)
 ・あとがき(石野正彦)

※組織
 会長   平原栄二(春日小学校)
 顧問   子田八郎(上越教育大学)
 副会長  南部昌敏(上越教育大学)、渡辺正親(上越地区広域視聴覚教育協議会)
 事務局  長谷川新平(上越地区広域視聴覚教育協議会)、石野正彦(高志小学校)
 会員   蒲野 衛(奴奈川小学校)、猪爪茂雄(大潟町小学校)、小川和彦(春日小学校)
      品田やよい(高志小学校)、藤田賢一郎(糸魚川中学校)、桑野重人(上教大院生)
      新井一昭(三省小学校)、伊藤祐己(直江津中学校)、斉藤孝久(町立妙高中学校)
      上野 宏(浦田小学校)、吉田収作(城北中学校)
 原稿寄稿 森沢 勉(大手町小学校)、志村正幸(新井小学校)

※年寄りの昔話
 実質的に動き出した2年目。毎月定例会を開催するようにつとめていた。事務局を自然発生的に石野が行うことになる。月例会の内容はニューズレターとして作成し、会員配布をしていた。そのとき、JCOM(JouetuCOMputer利用研究会)のロゴを考えた。新井小学校が県視聴覚研究大会開催校となり、小林毅夫教頭の要請により新井市の立体地図と流雪溝区分図をプログラムしアシストすることになる。立体地図プログラムはPC9801用のものを藤田が紹介し、石野が夏休み中にFM16用に移植した。データは社会科資料研究会が行う。そのときプロットデータを集めた渡辺(現会長)は、後々までこのときの苦労を愚痴ることになる。流雪溝区分図は石野のオリジナルプログラムで、シャープのX1で作成しFM16用に移植した。上越視聴覚連絡協議会の教材コンクールで優秀賞を新井小学校として受賞。自作したソフトウェアをライブラリー化することになる。前述新井市立体地図や流雪溝区分図、グラフ作成ツール、算数ゲーム、成績プログラム、保健統計処理プログラム、簡易データベースを石野が提供。BASICのプログラムを長いの短いのを合わせると百本くらいを作っていた。いくつかは雑誌で紹介されたり、今で言うシェアウェアになったりした。


昭和63年度(1988.4〜1989.3)
第14回定例会(4/23) 運営方針、事業計画。研究方針、研修計画。
第15回定例会(5/28) FCAIについて。植物検索システムについて。CECの動向について。
第16回定例会(6/25) 投票シュミレーション( 田道夫)。FCAIについて。ラップトップパソコンについて。
第1回研修会(8/5〜6) MS−DOS研修(藤田)。BASIC研修(伊藤)
第17回定例会(9/24) 中央研修報告(藤田)。コンピュータ導入方式の比較(石野)
南部先生帰朝晩餐会(9/30) 中国における教育の現状
第18回定例会(10/17) JAVL研究大会第1分科会について(蒲野)。新井頸南地区研究大会について(志村)。上教大ニューメディア展。FCAIについて(南部)。シンプルチャートによる教材制作(渡辺)。コンピュータ導入方式の比較(渡辺・石野)。授業分析について(品田)。方程式問題導入のためのシミュレーション(伊藤)。
第19回定例会(12/3) FCAI実践報告(長谷川尚)。理科好きな子供を育てる(品田)。上教大パソコン通信について(南部)。
第20回定例会(2/25) 研究紀要作成。

※第2号研究紀要
・発刊によせて(平原栄二)
・紀要第2集の発刊によせて(白浜克男)
・学校教育にコンピュータが導入されるまでにははるかな道程が予想される(森澤 勉)
・コンピュータの機能を活用した教師教育(南部昌敏)
・小滝小学校におけるFCAI(長谷川尚)
・シミュレーションを利用した数学の授業展開(伊藤祐己)
・「中央研修の報告」(藤田賢一郎)
・パソコン実態調査(三宅和広)
・コンピュータを利用した中学校社会科学習の事例( 田道夫)
・パソコンクラブ(小川和彦)
・電子情報機器の現状を生かした学校運営の改善(長野克水)
・数学教育におけるコンピュータ利用(佐藤寿樹)
・妙高中学校パソコンクラブ(斉藤孝久)
・情報活用能力の育成を目指して(吉田収作)
・「コンピュータを使う」ことをめぐって(上野 宏)
・学校現場のコンピュータ活用の可能性(石野正彦)
・COMP導入形式の比較について
・ライブラリー貸出し理システム(長谷川新平)
・社会的思考力判断力を育成するコンピュータ活用(渡辺正親)
・授業分析システムPIA、DIAによる授業分析(品田やよい)
・コンピュータを使って(牧井宏実)

※組織
 会長   平原栄二(春日小学校)
 顧問   子田八郎(上越教育大学)
 副会長  南部昌敏(上越教育大学)、渡辺正親(上越地区広域視聴覚教育協議会)
 事務局  長谷川新平(上越地区広域視聴覚教育協議会)、石野正彦(高志小学校)、品田やよい(高志小学校)
 会員   森沢 勉(筒方小学校)、長野克水(北条南小学校)、蒲野 衛(奴奈川小学校)
      猪爪茂雄(保倉小学校)、小川和彦(春日小学校)、藤田賢一郎(糸魚川中学校)
      桑野重人(上教大院生)、新井一昭(三省小学校)、伊藤祐己(直江津中学校)
      斉藤孝久(町立妙高中学校)、上野 宏(上教大院生)、吉田収作(城北中学校)
      久保田吉則(松之山小学校)、長谷川尚(小滝小学校)、志村正幸(新井小学校)
      大岩 治(頸城中学校)、佐藤寿樹(直江津東中学校)、三宅和宏(新井小学校)
      金子博信(直江津小学校)、樋口 彰(松代町教育委員会)、牧井宏実(三郷小学校)
      佐藤幸一(市振小学校)、吉田敏彦(戸野目小学校)、 田道夫(上教大院生)
 原稿寄稿 白浜克男(上教大附属中副校長)

※年寄りの昔話
 上教大のセンターやライブラリーを会場に月例で研修会を行っていた。事実上の事務局を行っていた石野は、月例会の話題提供者を決め、会場を確保し、案内を発送し、茶菓子を買って用意し、会の進行を行い、参加者を募り...で、来年度は事務局幹事を増やそうと決意。このころから、言い出した者が責任をもってやるという言い出しっぺ法則がなんとなく成立。会の運営にちょっとくたびれていた。


平成元年度(1989.4〜1990.3)
第21回定例会(4/22)新年度の運営。
第22回定例会(5/27)役員、組織。研究、研修の進め方。情報交換。
第23回定例会(6/24)JKNET構想(石野)。中学校での利用の実際(佐藤)。
第24回定例会(7/22)講演「教育用コンピュータTRONはなぜこけたか」(放送教育大 菊川健先生)
第25回定例会(7/29)パソコンの操作性の向上(吉田)。小学校での利用の実際(牧井)
第2回研修会 (8/5) MSDOS研修(藤田)。
第26回定例会(8/26)JKNETの運用の実際とデモ(石野)。
第27回定例会(10/28)情報交換
第28回定例会(11/25)講演「教育工学と相関性」(末武先生)。
第29回定例会(12/16)FCAIのデモ(長谷川)。
第30回定例会(1/27)小学校理科におけるコンピュータの利用(小川)。
第31回定例会(3/10)研究機用印刷製本(ライブラリーで)。

※組織
 会長   平原栄二(春日小学校)
 副会長  南部昌敏(上越教育大学)、渡辺正親(上越地区広域視聴覚教育協議会)
 事務局  長谷川新平(上越地区広域視聴覚教育協議会)、石野正彦(高志小学校)、品田やよい(高志小学校)
      高橋 守(視聴覚ライブラリー)、小川和彦(春日小学校)
 会員   森沢 勉(筒方小学校)、長野克水(北条南小学校)、蒲野 衛(奴奈川小学校)
      猪爪茂雄(保倉小学校)、藤田賢一郎(糸魚川中学校)
      桑野重人(上教大院生)、伊藤祐己(直江津中学校)
      斉藤孝久(町立妙高中学校)、上野 宏(上教大院生)、吉田収作(城北中学校)
      久保田吉則(松之山小学校)、長谷川尚(小滝小学校)、志村正幸(新井小学校)
      大岩 治(頸城中学校)、佐藤寿樹(直江津東中学校)、三宅和宏(新井小学校)
      金子博信(直江津小学校)、樋口 彰(松代町教育委員会)、牧井宏実(三郷小学校)
      佐藤幸一(市振小学校)、吉田敏彦(戸野目小学校)、 田道夫(上教大院生)
      横山正夫(上教大院生)

※第3号研究紀要
 ・第3号発刊に寄せて(平原栄二)
 ・コンピュータに対するリテラシー るいは情報活用能力の教育を考える(小川 亮)
 ・階層構造をもつ社会科学習情報システムにおける児童の情報探索行動の分析(上野 宏)
 ・各校一台導入時のコンピュータ研修の実際(長谷川新平)
 ・かいじゅうごっことコンピュータ(高橋 守)
 ・「巨大魚さがし」について(長谷川 尚)
 ・「プログラミング・クラブ」の概要(山本悦夫)
 ・パソコン・ワープロクラブの概要(志村正幸)
 ・小学校理科教育とコンピュータ(小川和彦)
 ・町立妙高中学校コンピュータ導入に関わる私見(斉藤孝久)
 ・「パソコン操作性の向上」てんまつ記(吉田収作)
 ・パソコン同好会によるプログラミング学習(藤田賢一郎)
 ・コンピュータの組織的な活用を目指して(伊藤 祐己)
 ・教育の情報化とデータベースの可能性(横山正夫)
 ・バージョンアップに思う(牧井宏実)
 ・小学生のパソコンリテラシー(渡辺正親)
 ・JKNETについて(石野正彦)
 ・平成元年度活動内容

※年寄りの昔話
 石野が上教大の院生になる。センター常駐となり、パソコン通信のホスト局(JKNET)を開設。詳しくはJCOMニューズレター「JKNETへのレクイエム」を参照。FCAI全盛期。長谷川の巨大魚探しなど、いろいろな実践も発表された。渡辺が中の俣小学校教頭となり、JKNETを使ってのへき地遠隔教育実験を行う。シスオペ役を行っていた石野や前年度まで中の俣小の養護教諭だった石野妻が交流相手となる。パソコン通信の相手を探すため、1200ボーモデムを何台か用意しいろいろな学校にお願いに回る。このころから、小川(亮)が次第に会の相談役となる。