閉会の挨拶

富山大学 山西潤一教授に挨拶していただきました。

講演会「AIと学校教育について」

聖心女子大学名誉教授 永野和男 様

何ができるのか?
1 テキスト生成    2 画像生成    3 音声生成    4 動画生成

AIのシステム
コンピュータにデータが新しく取り込まれ(学習→モデル化)、それに基づいて適切な出力が得られる。
人が考え理解したアルゴリズムではなく、経験による情報(日常的な情報)を整理して利用している。
スピードや扱うデータの量が想像を超えている。数億~1兆件扱っている。

基礎的な研究は始まっていたが、時代と技術・コストが追いつき、実用レベルになってきた。
ネットワークの高速化・日常化も

生成AIと教育の課題
情報を活用する能力の環境の一部が進化してきただけ
情報化社会の未来を見つめていくと、生成AIがあたりまえになるので扱わなければならない。
これから先、AIが作った文章なのか人間なのかわからなくなる。
学習場面での活用では、教師はプロセスをすでに経験し、結果を批判的に判断できるので積極的に活用すべき
子どもは、利用により頭を使う活動が求められることが条件になる。

子どもに対しては
生成AIを道具としてどう使えるかを知る
生成AIの基本的な原理を知る
生成AI活用を附來モラル教育 ←小学校では、これをしっかりやってほしい。

教師・社会人としては
生成AIが何であり、どう作り出されるかの理解
生成AIが社会にどう貢献、社会からどう影響を受けているかへの関心
生成AIが社会にどう影響を与えているかの評価
生成AIを恐れず、埋没せず、客観的でいられること

グループワーク「学校現場でのAIの活用について」

グループに分かれ、意見を出し合いました。
短い時間でしたが、さまざまな意見を交換することができ、充実した時間を過ごすことができました。

実践発表「AIを活用した授業実践」

6年生 学活 『君たちはどう使うか?私にとってAIは◯◯』 柏崎市立米山小学校 増村晋弥 教諭

生活場面で起こりえる場面を例をもとに、児童が正しい使い方なのかどうかを判断する授業です。
児童の反応は、AIは便利、~してくれる的なイメージが多かったようです。
実際の授業では、「クレヨンしんちゃんについて調べて」「円周率について調べて」「筋肉痛はどうして起こるの」「米山小学校について教えて」など質問を考え、教師が代入して回答を求めた。
「アンパンマンについて教えて」の質問で、実際のアンパンマンとは違う設定の回答が出て、AIでも間違えるということに気付けていた。
最初は便利な物としていた児童の意識が、使い方に注意しなければならない。間違えることも考えて使わなければならない。万能ではない等に変わってきたことが感じられた。
今後、どのような場面で活用できるのか考えて行く必要がある。

実践発表「AIを活用した授業実践」

4年生 算数「整数の計算」 糸魚川市立根知小学校 宮下真依 教諭

授業をすることによって、AIに興味を持っていた児童がAIでも間違うことがある。でも、リスクがありながらも便利な部分を使っていく。ということに気付けていた。
AIに興味を持っていなかった児童は、AIでも人間と同じように間違うこともある。でも、正しい説明をどうすればいいかという課題を持つことができた。
AIの便利さを感じ、リテラシーを持って使う意識の醸成が課題であることがわかった。

4年生 算数「整数の計算」 十日町市立田沢小学校 山本聖奈 教諭

九九、2桁の足し算、2桁のかけ算等を行い、ChatGPTが正確に計算できることを確認。
しかし、3桁のかけ算で計算間違いをすることに気付き、どうして間違っているのか考える。
この授業を通して、AIとの関わり方として便利な道具なので使っていきたいが上手に付き合っていくことが大事だということに気付けた。

実践発表「AIを活用した授業実践」

6年生 国語『日本の魅力、再発見』 上越市立国府小学校 渡辺春佳 教諭

「個性的な日本食は?」などの課題を出し、本、ネット、AIそれぞれのメリットやデメリットを話し合う授業です。
AIのデメリットに気付いている子どもたちが多いことに驚きました。
AIとの付き合い方も「原稿等で人間が書き、校正等でAIに活躍してもらう。」等の意見が出てきていました。
AIの利便性よりもAIのリスクを子どもたちは感じ取っていたようです。

原稿作りや作品作りには不向きという意見もあり、授業を行うことで新たな気付きを得た子どもも多かったようです。

雪おこし研修会の準備を進めています

いよいよ始まる雪おこし研修会2023の準備が進んでいます。

13:30開始となります。
会場に来られる方は、気を付けて来てください。

雪おこし研修会2023のHP

令和6年2月10日(土)に行われる「雪おこし研修会2023」のHPです。

今年度も若手教員がICT活用の実践を発表します。
明日からのICT活用に役立つ情報をたくさん得ることができます。
聖心女子大学名誉教授である永野和男様による講演も行われます。

詳しくは、このHPまたはポスターをご覧ください。
皆様の参加をお待ちしております。