実践発表会<高学年1>

増村晋弥(上越市立宝田小学校)

Jamboardを活用した授業実践

☆5年算数「倍数と約数」
・ベン図を用いて書かれている数を3の倍数と4の倍数の仲間に分け、共通する数(公倍数や最小公倍数)を見つける活動。
・書かれている数字だけ動かせるようにするため、ベン図は背景に設定する。
・操作に夢中になり公倍数の存在に気付けていなかったり、ノートに手書きで記入したりする児童もいたが、進んで自分の考えを友達に説明している児童が多かった。

☆実践の成果
○準備や操作方法が簡単にできる。
○個人で考える際に友達の考えを見てヒントをもらえる。
○視覚的に分かりやすく、学習の見通しももてた。
○学び合いの活動で拡大表示したものにレーザー機能で示しながら説明し、意見交流が行われていた。

☆実践の課題
▲ベン図ではなく、数直線を使ったほうが見つけやすかったかも(多様な手法を経験させることにはよかった。)
▲思考の流れが残らない。
▲板書に工夫が必要。(児童の考えをどのように残していくか)

☆5・6年合同学級活動での実践
・あこがれる高学年について、縦割り班ごとにJamboardを活用してまとめた。
○振り返りが残るため、児童同士や教師のフィードバックに活用することができた。
▲文字入力に差がある。(50音パッドを使いながら入力を補助する。)

☆5年道徳「図書館は誰のもの」
・テーマ「自他の権利をを大切にする」でJamboardの付箋に自分の意見を書く。内容によって色を変えて意見交流する。
▲多様な意見が出にくく、その後の討論に繋げることが難しかった。

☆5年外国語での実践
・スライドとJamboardを連携した活用例
・①スライドで建物の名前を流し、②指定された場所にいけるようにJamboardで「go straight」などの付箋を資料に貼りつけて説明する。
・拡大したり縮小したりして楽しみながら英会話をしている様子が見られた。

☆まとめ
・ICTを1年間使用してみて、ノートの代わりにはならない。
・考えを整理したり表現したりするツールの活用方法を模索。
・児童が学習を学ぶ方法の選択肢を増やしてあげる。
・児童がストレスフリーでまとめられるように活用していく。
・ノートやタブレットのよさを生かした多様な授業の実践を積み重ねていく。